「へーぇ、そのでかさでCあると思ってんだ。」



笑い出した莉斗にだんだん熱を帯びていく顔。




あー!なんで私、自分でカップ数暴露しちゃったんだ!?



恥だ!一生の恥だ!!



莉斗に知られたのも一生の恥!!





後悔と恥ずかしさで顔を手で隠す。




そんな中、


「どうでもいいけど、俺帰るから手離せ」




空気を読まないマイペースな朔に言われたことで、無意識に私が朔の裾を握っていたことに気づいた。





はっとした私はここから立ち去るチャンスを逃さないように言葉を発した。




「朔、午後の講義はないの?」


「今日は午前だけ」



そう言って歩きだした朔に小走りで追いつく。






「私は午後の講義あるから途中まで一緒に行こ!」




「…」


うっわ、一緒にここから去る気かよと言いたげな表情を私に向けてきた。



なんか文句でも?という満面の笑みを向けてやったら無言で目をそらされた。






「またな、結愛」


後ろから声がかかった。




私は、後ろでニヤニヤしてるであろう莉斗に振り返らずに歩いた。




隣で私を見つめる朔に気づかずに。