…ふぅ、ここは大人な私が落ち着こう。



私の目の前にいるのはガキだ。


ガキ相手にムキになって怒らない。




それが大人だ。



そう言い聞かせて心を落ち着かせる。





「胸がねーから女だと思わなかったわ〜。Aもないんじゃね?」



そう言って私の胸を遠慮なしにジロジロと見てくる莉斗にイライラムカムカして勢いのまま言ってしまった。




「Aはあるし!」


「へぇ?本当に?」




信じてなさそうに言った莉斗にスラスラ言葉が出てきた。



「本当だし!Aはあるもん!Bもあるし、ひょっとしたら今、Cになってる可能性があるかもしれないし!?」




そこまでない私の膨らみを見て若干、…だいぶ、悲しくなりながら言った。



ニヤニヤしだした莉斗に、あ、しまった!と思った時にはもう遅かった。