もうこの子は完全に朔をロックオンしてる…。
す、すごい!ハンターの目だ!!
「……」
少し眉を寄せて、女の子を無視する朔。
ちょ、ちょいちょい!!
む、無視か!?
私は鉄のハートだからいいけど、このいかにもか弱そうな女の子のガラスのハートには、だいぶキツイよ!?
あなたの無視攻撃は!!
「あ、…の?」
目を少し潤ませて、言う女の子を見てほっとけなくなった私は朔の腕を叩く。
「いっ、て。なにすんだよ、いきなり」
「いやいやいや!朔が無視するからでしょ!名前くらい答えてあげなさいよ?」
「ババアかよ」
「は?」
「…」
睨む私をチラリと見て、またため息をつきやがった朔。