だってさっきから店員さんの後ろがすごいことになってる。
女の店員たちがめっちゃ睨んでる。
…怖いね、女って。
私も女だけど。
「あ!ちょっと待って!私の分は払う!!」
私の分まで払おうとしていた朔を止める。
「あ?いいって」
頑なに払おうとする頑固な朔。
だけど私もなかなかの頑固で無言で見つめ合う。
「…はぁ、わかった。ありがとう、でもその代わりに私が次なんか奢るからね!」
結局、私が折れた。
けど、貸し借りとか嫌いな私は次は奢ると約束した。
「…わかった」
…絶対、奢られる気ないな。
私から目線逸らしてるもん。
ひとまず、その場はそれで落ち着いた。

