「そろそろ行くか」

「あれ?美愛、どっか行くの?」

例の時間、昼休みになった

ここから誰からも気付かれずに体育館裏に行かねばならない

千聖に声をかけられた

「ああ・・・・・・ちょっと購買行ってくる」

「いってらっしゃーい」

基本、ここは学食か購買だが、今日はみんな購買に行くらしい

ま、その4人は事前に買ってたらしいからな

リーナは食事をしに、一旦精霊界に帰った

別に人間が食べる食事も食べれるが、やはり魔力の方がいいらしく

ちょくちょく精霊界に帰って魔力補給をしている

その度に、リーナはあたしのことを誤魔化してくれているらしいけどな

「先食べくとねー」

「おう」

千聖に確認をとり、教室を出た


それを見計らってか


1組の教室から、もう1人


生徒が席を立ち、教室から去った




「いねぇのかよ」

手紙通りに来てみたものの、誰もいねぇじゃん

北側に位置する体育館裏は、こっそり告白をするのにぴったりらしい

というのを、上級生から聞いたんだがな

・・・・・・・・・・・・・・・・・盗み聞きで

「はー・・・・・・」

大きめのため息をついていると

「あら、もう来てたの」

体育館の陰から、人が現れた

女子の声だな

誰だ、と思い、見てみると

「・・・・・・・・・お前」

「さっきはどーも、このドブネズミさん」

「佐藤まり・・・・・・何の用だ」

佐藤まりだった

まあ、何となく察しがついてたが