・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大人だな

「俺の友人を貶すなら、なお回れねぇな。自分の班に戻れ」

「・・・・・・ね、零くん。今度あたしとご飯食べよ?」

一緒に回れないと諦めたのか、次は食事の約束を取り付けようとする佐藤まり

「まり、零くんに食べて欲しくて、いーっぱい、練習したんだよぉ?」

「食べねぇ。お前の飯食べるくらいなら泥水啜ってた方がマシだっつーの」

こいつ、毒舌にも程があるな

笑いこらえるのがツラい

零の優先順位は、泥水>佐藤まりの食事らしいな

「零、ナイス」

隣で千聖が笑いをこらえている

春も肩がふるふると震えている

翔太に至っては、もう笑ってるけどな

「ひどいなぁ~もう」

ぷくぅっと、頬を膨らませて、つんつんと零の頬を人差し指でつついた

なんかイラつく

「もう満足したか。さっさと向こうにいけ」

「・・・・・・零くん」

「あ?なんだ─────」

零があたしたちの方に顔を向けた瞬間

佐藤まりは、すっと零の手を引き

そして、なんの躊躇いもなく、自分の胸に押し付けた

「は?」

「「「「「?!!!」」」」」

おっと、言い忘れてたが

この世界の人は、読者様の世界───即ち人間界の人達よりも発育がいい

魔法界の中学一年生の体つきは、人間界での高校三年、大学生にあたる

よって、ほとんど大人の体なわけで・・・・・・