「んー・・・・・・疲れるな」

「同じく」

「同感ー」

というわけで、校内見学なう

昨日対戦をして圧倒的な力量を見せたあたしと零、それに高魔力保持者である千聖、春、翔太は、学校の中でもかなり有名人らしく

よって、あたしたち5人が教室の前の廊下を通ると

かならず、その教室が騒ぎになる

ちなみに、今通ってる廊下の教室────高等部2年生の教室はというと

「ねぇ、あの子たちって・・・・・・」

「やっぱりそうだよ!昨日すごい試合をしたっていう2人!」

「あの3人って魔力測定でerror出したんだろ?」

「あの2人の子も結構魔力高いらしいよな!」

「しかも可愛すぎ!」

「やだぁ、妹にしたい!」

などと、すごい騒ぎようだ

そして、それに嫌でも対応しなければならないあたしたち

うん、疲れるよな

「さっさと行こーぜ。どーせここに通ってるうちに覚えるだろ」

「それもそうだねー」

「あら、私はさほど疲れてないわよ?」

「いや、リーナはそもそも飛んでるし、っていうか精霊眼持ちにしか姿見えないじゃん」

「ふふ、それもそうね」

「もー」

千聖が口を尖らせる

・・・・・・うん、リーナぜってーからかってるな

「ここで終わりだよな?」

「いや、まだあと一学年あるぞ。高等部3年生の階を見学────」

あたしが言いかけた時、後ろで猫なで声がした

「あっ、零くぅん」