『おはようございます!』

「あ、みんなおはよー」

「おはよっ」

「よっ、今日もいい天気だな!」

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

上から順に、千聖、春、翔太、そして沈黙しているのがあたしと零だ

教室に入った瞬間、クラスメイト全員からの集中挨拶攻撃を食らった

解せぬ

なぜ・・・・・・あたしたちに全員が挨拶をしてくる

しかも、めっちゃキラキラした目で見てるし

魔力目当て?容姿目当て?

どっちだよ。いや、あたしも含まれてるから魔力か?

あとなぜ、平然としているんだこの4人

3人は言うまでもないが、零は無言とはいえ、無表情だ

対してあたしは、ぽかーんとした表情

いや、なぜだよ

「昨日と同じでいーね。ちょうど空いてるし」

「だねだね」

「ありがてぇな」

「ねー」

きゃらきゃらと笑いながら、3人で会話する

いや、だからなぜ平然としてるんだよお前ら

あたしには、何が何だか分からねぇんだけど?

よくわからないまま、席に着く

すると、机の中になにか入っているのに気づく

なんだ?これ

取り出すと、それは手紙だった

なんで手紙?ってか、なんであたし?

周りを見て、誰にも見られていないことを確認してから封を開けた

中には、白い便箋が1枚、折りたたまれて入っている

変な期待はしていないが、とりあえず開いた