もしかして、魔力量が多いから・・・・・・とか、無いよな?

「なんか、魔力が高い人から順に待遇がいいらしいの・・・・・・」

やっぱりかよ!

「ってことは・・・・・・あたしたちが一番、待遇がいいんだな」

「そーゆーこと。でもって・・・・・・この白桃はあたし達の部屋と、翔太たちの部屋にもあるかもね」

「男子と女子と待遇を区別してるんだな」

「うん、男子一位の部屋と女子一位の部屋・・・・・・多分、この2つの待遇が同じかな」

「ふぅん・・・・・・」

魔力量が多いから待遇がよくなるのかよ

恐ろしい上下関係ができそうだな

まあ、あたしたちは作ろうとはしねぇけど

「んんー・・・・・・」

突然、ソファのあたりからうめき声が聞こえた

起きたか

「ふぁぁ・・・・・・おはよう」

ぐーっと伸びをしながら、春が起き上がった

「おはよう春!」

「さっさと起きろ」

「ひぃっ」

急にぴしっと背筋を伸ばす春

眠気が覚めたか

「さっさと運ぶの手伝え。本来ならお前の役目なんだからな」

「ひぃ・・・・・・任せろって言ったの美愛じゃん・・・・・・」

「いや、起きたなら別の話だよ。さっさと運べや」

「はいぃぃぃぃ」

悲鳴に近い返事をして、春は飛び起き、お皿を手にして走っていった

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん、やっぱ寝てたほうがよかったかも

後悔したのは、それから数秒後のことだった

「お前・・・・・・」

「ご、ごごごごごごごごめんっ!」

「皿を割るな!ってかフルーツ全部床に落ちただろ!」