そっけなく返事をかえす

「そう、よかった。ところで・・・・・・」

じぃっと、少女に見つめられる

「な、なんだよ」

口が悪いと思いつつ、訝しげにあたしは少女を見つめ返した

「あなた、魔法使い?」

「はあ?」

少女から発せられた言葉に、あっけにとられた

あたしが魔法使い?

あたしは精霊女王だっつーの

・・・・・・っつっても、こいつに言えるはずがねぇけどな

でも、この世界の人って全員魔法使いなんだろ?

その質問は変じゃねぇか?

「ああ、ちょっと言葉の選びを間違っちゃった!ええとね、そのつまり、魔法使い育成学校の生徒かって聞いてるの!」

魔法使い育成学校?

んなの聞いたことねぇな

「なんだそれ」

あたしは、率直な感想を述べた

直後、さぁっと青ざめる少女

なんか変な事言ったか?

「知らないの・・・・・・?」

真面目な顔で聞いてくる少女

「知らねぇ。そんなに有名なものなのか?」

初対面の人にタメ口はどうかと思うが、それはスルーして質問する

「有名だよ!この辺にある学校なんだけど・・・・・・今日入学式なんだ」

なるほど

それで、こいつの服はブレザーにチェック柄のプリーツスカートなのか

胸元に描かれたエンブレムは、妖精の羽をかたどったものだな

因みに、あたしも羽を持っている

かなり大きいぞ。見て驚くなよ?

「それで、もしかしたらあたしと同じく道に迷った同級生かなぁ・・・・・・って思ったんだけどー」

ちらっとあたしを見て、そして道の遠くを見る

「見当違いだった・・・・・・」

迷子中か。ご愁傷さまだな