「はぁ・・・・・・はぁっ」

肩で息をしながら、あたしは王座にどかっと座り、あたしの様子をじぃっと見つめるアイラを見据えた

くるくると、細い指に自分の髪を絡め遊びながら

制服はボロボロ、あちこち擦り切れて、もう着れないだろう

あーあ・・・・・・千聖から貰ったやつなんだけどな

「もう終わりー?」

つまらなそうに口をとがらせ、あたしに挑発するように質問する

「終わりじゃねーよ・・・・・・お前を徹底的にたたきつぶす」

「できるもんならやってみればー?神のトップであるあたしに挑もうなんて、何年早いと思ってるのー?」

「何年も何もねぇ。今だ」

「・・・・・・ふふっ、やっぱり面白い子」

きゃらきゃらと笑いながら、ふんぞり返る

もうやばい、魔力を出しすぎた

いくら精霊女王で魔力に底がないとはいえ・・・・・・こんなに出しすぎるとコントロールが難しい

やりすぎだ、と自嘲気味に笑うと、あたしは立ち上がった

「まだやれる」

まだいける、あたしは

こんなんに負けて、たまるかっつーの

この世界を、こいつらに渡して、黙っていられるわけがねえ

「最終決戦?えー怖いなー。物騒ー」

依然笑いながら、アイラはすくっと王座から降りる

「あなたが本気なら、あたしだって本気になっちゃうよー?」

「どうでもいい、かかってこいよ」

「命知らずだなー」

余裕を見せるアイラ

・・・・・・あたしは、下がらない

「ほら、行くよ──────」

ぱちんとアイラが指を鳴らすと、空中に大きな魔法陣が展開する

三つか