みんなに繋ぐ、全ての想いをここに

『──────────────────!!!』

「───────っぅ」

がぁんと耳朶に響く

完全にはカバーしきれない・・・・・・まずいぞ!

さらに魔力を風魔法に回す

その間にも、天井や壁、自分の立っている床にも亀裂が走った

因みに、このドラゴンロアーは、同族にも効く

つまり、放っている1体を除けば、自動的に死んでくれるはずなのだが────

「っ、死なねぇのかよ」

上から落ちてくる屑を払い、あたしは顔を歪めた

残りのやつは依然強い炎を吐き続ける

仕方ねえ・・・・・・

あたしは思いっきり水のヴェールを残っている1体の口にかけた

そして風魔法で音の流れを操作する

それはもちろん、今の今まで火を吐き続けたドラゴンに向けて

『があぁぁぁぁぁあぁぁぁあぁ!!!』

どうやら、集中的に浴びせれば効果はあるみてぇだな

炎はぴたりとやみ、巨大な体を縦横無尽に振り回したあと

ドラゴンは、倒れた

「残りは一体・・・・・・」

ドラゴンロアーがめんどいな

なら、風をさらに操作すりゃ・・・・・・!

あたしはすっと風を操作し、ドラゴンロアーを乗せたまま、風をアイラに向けた

「えー・・・・・・!」

「はあぁぁっ」

全力で、風をぶつけた

そしてすぐさま魔法でドラゴンを焼き尽くす

「炎よ踊れ、骨まで焼き尽くせ」

あたしの手から放たれた紅蓮はドラゴンロアーを叫ぶドラゴンを襲った

ドラゴンロアーに負けない炎はすぐにドラゴンの体を多い、踊り出すかのように焼き尽くした