みんなに繋ぐ、全ての想いをここに

・・・・・・背の高さがあるから、上からの炎で分が悪い

やりにきぃな、上見上げながらは

だがまず・・・・・・このままだと、まずい

5体一斉にドラゴンの炎を吐かれると、こっちもやばいぞ、防戦一方じゃねぇか

しかもいちばん困るのは、竜の咆哮と呼ばれる「ドラゴンロアー」

咆哮だけで周りのものを破壊する

そんなのまともに受けたら、あたしの風魔法でも無理だ

守れるのは1度だけだな

「よっ」

水のヴェールを押しやり、自分の陣地を増やした

ヴェールに厚さも加え、蒸発しないようにする

そしてあたしを優勢にした後、依然炎を吐き続ける奴らに向かって床をだんっと踏んだ

地が隆起し、3体のドラゴンのバランスを崩す

結構派手に床壊れたな・・・・・・まあいいけど

あらぬ方向に吐かれた炎を水でカバーしつつ、コントロールを失ったドラゴンに風魔法を入れ込んだ

「風よ切り裂け、我が身を救え」

軽く詠唱し、イメージを確立させる

強大な力を持った風刃は、鎌鼬となり、岩盤よりも硬いとされる鱗を裂いた

いくつもの断末魔が聞こえる中、あたしは無事な2体のうち、1体が炎の威力を弱めたのを見た

来る・・・・・・!

水の威力を少しだけ落とし、残りの1体の方に集中させた

そしてドラゴンロアーに備え、風魔法で音を遮断した

そして次の瞬間

警戒していた1体が完全に炎を止めた

そして直後、瞬きする間もなく咆哮をあびせた