みんなに繋ぐ、全ての想いをここに

「おいおい・・・・・・笑えねぇっつーの」

この世で最強と評される種族

─────ドラゴン

しかも鱗が真っ黒に染まっている・・・・・・魔力汚染されてんな

つまりミィザーが手を加えた、魔物と同じ

クラスはSSくらいか

「笑えねーから、マジで」

6体をそれぞれ相手にしろと?

この狭い・・・・・・ドラゴン6体にしては狭い部屋でかよ?

「巫山戯んなよ、アイラ」

敬語を使う気も失せた

知らねぇからな、あたしは

何があっても

「んなにあたしの本気が見てぇなら・・・・・・見せてやる」

四属性の力が高まるのがわかった

「はぁ・・・・・・っ」

そして1番に、最も近い位置にいた一体に、紅蓮をお見舞した

あたしの魔力で創り出された紅蓮は、意思を持ったようにドラゴンに襲いかかった

『ぎゃあぁぁぁぁあぁぁぁ!』

「うるせぇっつーの!」

次にだんっと床を踏む

その瞬間、大理石であろう床が音を立てて崩壊する

そしてその亀裂はあたしの思うままに

アイラに直撃する

「わわっ・・・・・・危ない子だなー」

ちっ・・・・・・さすがにこれじゃ無理だな

6体───いや今は5体だけど、そいつらはアイラを守るように立ってやがる

思案していたら、チャンスと思ったのか否か

そこにいる5体が、一斉にあたしに炎を吐いた

「やば・・・・・・っ」

即座に魔力に水の力を分け、思いっきり振りまいた

魔力は水のヴェールとなり、あたしから炎を守る