みんなに繋ぐ、全ての想いをここに

なぜなら

あいつは・・・・・リーナは、この世で最も穢れぬ力を持つ、特別な精霊だからだ

リーナはあたしの母親に当たる精霊────即ち先代の精霊女王の魔力を糧にして生きていた時期がある

あまりにも、体が弱く、貧弱であったから

その魔力を取り込んだリーナが、瘴気に負け、魔物になるはずはない

あたしが生まれ、それから一年ほど経ったころ、リーナは生まれた

その頃にお母様はもちろんいない

精霊は、自分で自分を育てるようにまた、精霊女王も同じだった

違うところは、普通の精霊よりも、周りの精霊がお世話を焼いてくれるところだ

で、あたしは、お母様があたしに残した魔力を、生まれたてのリーナに魔力を渡した

だから、あいつは少なからず女王の魔力を糧にして育った時期がある

そのためか、普通の精霊よりも長命になったがな

「あいつは、誰よりも強い精霊ですから」

「ふーん?そっかー残念だなー」

不服そうに顔を歪め、ぴょんっと椅子から降りる

反射的に身構えた

何一つ、攻撃をしてこない

「そんなに固くならないでよー。せっかくのパーティーを台無しにされちゃ困るって」

「楽しいパーティーじゃありませんよね?」

「楽しいに決まってるよー?だってね、ほらっ」

ぱちんとアイラが指を鳴らすと、空中に黒い魔法陣が現れた

2、3、4・・・・・・いや、もっとあるな、6くらいか

魔法陣は光を帯び、そこから現れたのは────