みんなに繋ぐ、全ての想いをここに

リーナが、ミィザーになる?!

「こんの・・・・・・っ」

くるっと方向転換し、来た道を戻ろうとすると、紫のぼんやりとした光に阻まれた

・・・・・・こいつら、ミィザーだな

だがまだ、生まれたての

最低限の知力しかないミィザーのことだ

恐らく、本能だけで動いている

目の前の獲物を逃すなと

「うふふ〜あたしが欲しいのは、あなたの力なの」

「あたしの・・・・・・力?」

アイラの言葉を反芻する

にんまりと笑いながら、依然くるくると髪の毛で遊びつつ、頬杖をついて彼女は言った

「神様になったら、この世のどんなことでも操れる・・・・・・そう思ってたんだよ〜。でもね、精霊だけは操れなかったんだ」

「精霊・・・・・・だけ」

「そうそう。多分精霊女王っていう、統べる人が違うからだろうけどねー」

そういうことか・・・・・・

アイラは、全てを自分の支配下に置きたかった

でも、あたしがいる限り、精霊だけは操ることは不可能

そして、他の神も

だから、こいつは

わざと神界でミィザーを繁殖させ、魔物を作り出し清浄な神を数で押し切り

余ったヤツらをあたしがいる魔法界の学園に送り込んだ・・・・・・そういうわけか

「はっ・・・・・・神々の頂点に立つ神様がこんなとはな」

呆れた声しか出ねぇ

「ふーん、いいのかなぁ?今頃あなたの相棒さんは・・・・・・ミィザーになってるんじゃない?」

「いや、心配いらねえ」

あたしは、アイラの言葉を即否定する

あいつがミィザーになるわけがない