みんなに繋ぐ、全ての想いをここに

「ま、そんなに堅苦しくならないのっ。今日は楽しむために、こうやってパーティー開いたんだよー?誰も来てくれなくて、あたし困っちゃった」

てへっと、可愛らしく自分の頭を小突く

でもあたしは、無表情でその様子を見ていた

さすがにあたしの違和感に気づいたか、急に真面目な顔になる

「でも、やっぱり美杏ちゃんはあたしには敵わないねー」

「どういうことです?」

「え?だってミィザーの誘惑に・・・・・・あなたのお友達は負けちゃったよ?」

「?!!」

ミィザーの誘惑?!

いや、んなもんあるはずがねぇ

今ここに来るまでに、誰ともすれ違うどころか会いもしなかった

つまり、どこにもミィザーはいないはず

「どうせミィザーはいないーとか考えてるんだろうけど〜、残念ながら、あの瘴気はミィザーの魔力なんだなー」

「は・・・・・・?」

ミィザーの、魔力?

いや、魔力は結晶化しないと肉眼では捉えきれない

でも結晶化すると、それなりに感触を感じる

あんなふうな、霧のような魔力の結晶は、あたしもどれだけ集中しても無理だ

「ミィザーの魔力は普通の魔力と違うんだなーこれが。1番初めにミィザーを創り出したのは初代の神なんだよー?」

「初代の神・・・・・・だと?矛盾してますよ?」

「うんうん、今考えたら矛盾だよねー。自分が創り出したミィザーを、後世の神が始末してるんだって」

けらけらと笑うアイラ

何を言ってんだ?まじで