「いくら強力な魔物でも、清らかな神界をここまで穢れさせることは出来ねぇ。でも魔物を作りだすミィザーの力は計り知れないからな」

「なるほどな・・・・・・」

「神があんだけ魔物を寄越したのも、もしかしたらここで魔物を作った可能性がある」

「んなこと、できるのか?」

「やろうと思えばな」

説明している時、後ろから視線を感じた

神か?!と思い、急いで振り返ったが

そこには、ニヤニヤと顔をにやけさせながらこちらを見る四人の姿が

・・・・・・お前ら、目が覚めたなら早く言えよ

「夫婦の会話は終わりましたー?」

「「夫婦じゃねぇよ!」」

速攻で否定

いや、こいつと夫婦とか死んでも嫌だわ

「仲がよろしいですねー」

「春・・・・・・お前いい加減にしろよ?」

「ひぃっ・・・・・・」

睨みをきかせると、肩をぶるっと震わせる春

これに懲りたら、もうそれ言うのはやめろよ?

「っていうか、ここ神界?」

「ええ、そうよ」

「らしいな・・・・・・初めて来たわ」

「え、翔太、逆に初めてじゃないほうが怖い」

「まーそうだな」

うんうんと頷くやつらはさておき

ここからどう動くかだ

あたし達が求めているのは、数多いる神々の中の頂点に君臨する神

元々はアイテールが鎮座していたが、その時代から変わりに変わって今に落ち着くわけだが

名前は確か・・・・・・なんだったか

忘れたな、最後にあったの結構前だし、それに数える程しかあってねぇ

親交はあるものの、会議とかなんとか気難しいやつの時ばっかりだからな

会う機会がまず少ない