「リーナ・・・・・・」

「美杏・・・・・・バレてしまったようね」

精霊界に続く金色の扉が空中に出現し、そこから現れたのは────リーナだった

あたしの正体がバレたのを知っているらしい

そして、リーナの姿もまた・・・・・・高位精霊だ

「え?ちょ、この人リーナ?」

「そう、ですが。どうか、しましたか」

「えっ?!い、いやあたし達が知ってるリーナは3等身のちびキャラだよ?」

うんうんと、千聖の叫びに高速で頷く周りの生徒一同

・・・・・・リーナ見えてんのかよ、こいつら

精霊眼もち集合かよ

「リーナは正真正銘、高位精霊だ」

溜息をつきつつあたしが言うと、ぽかんとした顔になる生徒一同

ああ、にわかには信じられねぇ真実だろうな

ってか、それどうでもいい

「いかせていいって・・・・・・どういうことだよ」

「その言葉通りの意味よ、美杏」

すっと地に降り立ち、あたしを真っ直ぐ見つめる

優しげかつ柔らか、それでいて鋭い瞳

「美杏、確かにあなたの言う通り、中途半端な覚悟で挑むものでは無いわ」

「だ、だったら・・・・・・」

「でもね美杏。あなたがそこまで過保護になるほど、あの子達は弱くはないわ」

「・・・・・・・・・・弱くねぇって、んなわけねぇだろ」

「果たしてそうかしら?本当に、あの子達は弱くないと言える?」

「そりゃ、もちろん・・・・・・」

「あ、あたしたちは、美杏が思ってるほど弱くはない・・・・・・と思う」

語尾が尻すぼみに小さくなっていく春

・・・・・・でも、こいつらは