「・・・・・・美杏、そんなところ悪いんだけどさ。とりあえず、全員片付いたよ」

「ああ・・・・・・わかった」

「で、でも、ウリエルさんのいうの聞いてたけど・・・・・・まだ、終わってないんだよね?」

あたしが顔を紅潮させ、恥に埋もれている時、春はあたし尋ねた

こいつ、聞いてやがったのか

「そうだ。でも、お前は関わるなよ」

「な、なんで?」

こいつなら絶対関わりやがる、と思い、事前に忠告した

しかし、考える間もなく春は即答

は、馬鹿かこいつは・・・・・・

「危険すぎる。相手はこの世を統べる神だ。あたしにさえ勝てねぇやつが神に挑むのは・・・・・・死ぬのと同じだ」

「で、でも・・・・・・あたしは─────ううん、あたしたちは、美杏に丸投げなんて出来ないよ」

あたしたち?

まさか・・・・・・

はっと、あたしはうずくまっていた姿勢を戻し、顔を上げた

あたしに注目している生徒と、心配げに見つめるウリエルとガブリエル

遠くにはラファエルとミカエルの姿もみえる

でも、あたしの目が止まったのは、そこじゃない

生徒達の間からくぐり抜け、前に出てきた人

かつてあたしと親しい間柄であり、あたしに友の喜びを教えてくれた

神に騙されあたしを突き放し、過ちに気づき、あたしに謝罪した

そして、世界を救うために・・・・・・自らの魔力をもってして四大天使召喚という無謀なことをしようとした

そんな・・・・・・4人がいた