みんなに繋ぐ、全ての想いをここに

そして、このあたしが褒めたたえた各々の魔法は────魔物共に襲いかかる

千聖の魔法が、魔物たちの意識を散漫させ

そこに、翔太の地の魔法で出来上がった大きな窪地と、断崖絶壁の崖に取り残された魔物

そして、春の突風・・・・・・いや、竜巻がそこに襲いかかる

そして零の紅蓮が、周りの魔物を蹴散らし

莉央先生の特殊な魔法が、強力な魔物を貫いた

・・・・・・うん、すげぇ

でもな

あたしにも、プライドってもんがある

魔法使いに負ける訳には・・・・・・いかねぇな

「ふっ・・・・・・」

一つ、小さく吐息をはいて

右手を引き寄せ、手のひらの上────空中に魔力を集める

そして、炎の力を与えた

・・・・・・簡略化した方がいいだろうけど、こっちの方がしっくりくるんだよな、魔法使うの

って、それはいい

今は、この炎の魔法をどう行使するか

もちろん・・・・・・決まってるがな?

「空中から落としてやるよ・・・・・・おうりゃっ!」

魔物の真上から、あたしは魔力をそのまま落とした

そして、魔物に触れた途端

それは破裂した

『ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』

魔法界上、最も恐ろしい断末魔を浴びせ、異形の魔物は、破裂した魔力に呑まれた

他の周りの魔物も、あたしの魔力に殺られたらしく

炎の力を有した魔力は─────あたしが敵と認めた者に触れた場合、即座に破裂し、炎の力を発揮する

つまり、奴らは魔力が炎となって顕現したせいで、灰になったわけだが