みんなに繋ぐ、全ての想いをここに

「ね、美杏。あたしたちにできることはない?」

「おめぇらに?・・・・・・・できること、ねぇ」

俯き、少し考えてから美杏は顔を上げた

「なら、今からいくぞ」

「いくって・・・・・・グラウンドに?!」

「もちろんだよ。それで戦ってくれるか?」

美杏は、あたし達を試すように見据えた

試されているのか、あたしたちは

精霊女王に

「もちろん、いくよ」

「言われなくてもわかってるぜ!」

「あったりまえでしょ!」

「行ってやるよ」

「先生は、生徒達を守るのが義務だからね!もちろん、戦うよ!」

「ああ、ありがとう」

そして、美杏はそれだけ残して

四大天使たちがでた窓に近づく

そして、床を軽く蹴り、その場に浮いた

「は?」

「え、ちょ、まさか・・・・・・」

「先に行っとく。ラファエルたちに負担がかかるからな」

美杏は、決意を秘めた顔でこちらを見たあと、すぐに窓から飛び出した

わっ、ほんとにいっちゃった!

「俺らもいくぞ」

「あ、ガチでいくんだな・・・・・・」

「当たり前だろーが。これは俺らの世界の事件だ。いくら神の仕業とはいえ、世界の違う奴らに丸投げする訳にはいかねぇだろ」

「おっ、零くんさすがだねー」

「ども」

零・・・・・・しっかりしてるなぁ

羨ましいけど、今はそんなこと考えてる場合じゃないよね!

「早く行かなきゃ」

「だね・・・・・・よし、行こう!」

あたしたちは、魔法陣の部屋から飛び出し、グラウンドへと向かった

〜千聖 side end〜