「水属性なのね」

「うん・・・・・・そーだよ」

「あっ、あたしは風属性だよ!美愛は?」

「あたしも・・・・・・水属性だ」

あたしと春が水、千聖は風属性か

ってか、水属性のリーナと契約してる時点でそうだろ

こいつら・・・・・・頭が固いのか?

「あと二人いるんだけどな〜・・・・・・このクラスじゃないのかな?」

唐突に、千聖が呟いた

あと二人?

「誰だ、それ」

「あたし達の幼なじみだよ。男二人組・・・・・・なんだけど」

苦笑いしながら、春は廊下側の窓の外を見た

『きゃーーーーーっ!!!』

廊下で、甲高い悲鳴が聞こえた

まさか、精霊界の?

そう思って身構えたが────

「零さまーっ」

「こっちを見てくださーい」

「抜け駆けはなしよっ」

「零様よりも翔太様よっ」

女子生徒の、男子に投げかけられる悲鳴だった

「ほら・・・・・・入学早々、やられてるよ」

「モテるやつは大変だねぇ」

ニヤニヤしながら、依然廊下に目を向ける2人

なんのことだかさっぱりわかんねぇんだけど

ってか、お前らもモテるだろ。その顔でモテねぇ方がおかしいし

「美愛も苦労したんじゃないの?」

「は?」

「うんうん、可愛いもんねえ」

「はぁぁぁぁぁぁ?!!」

お、おおおおおおお前らっ

喧嘩売ってんのか!?

しかも、何ちゃっかり頷いてんだよ、リーナ!

これ言うの2回目だぞ?わかってんのか?