へ、へぇ・・・・・・

言葉もでない

というより、力を使い切ったって

一体どんなことをすれば、底なし魔力の精霊女王の力は尽きるんだよ?

そう考えた時、水球が揺らいだ

やばっ・・・・・・時間が来ちまった

「これ以上の通信は無理だな」

『そうみたいね。こっちももうじき消滅するわ』

『私たちも、仕事を一通り終わらせてからそっちに向かうから』

『それまで、神様には、落ち着いていて、ほしいもの、です』

『何かあったら、直ぐに私たちを召喚してね』

「おう・・・・・・ありがとな」

最後に感謝を言ったところで、水球はその形を崩した

布を絞るように捻れて、弾けたように消滅した

通信はこれまでが限界か

「はぁ・・・・・・」

通信は世界を跨ぐものだったから、少し魔力を使いすぎたか

「少し寝よう・・・・・・」

本がところせましと並べられたこの部屋で、どうやって寝るか

うん、頑張ろう

幸い、まだ辺りを軽く片付けるほどの余力は残っていたため、机の周りを軽く片付け───水の清浄魔法で綺麗にしてから───椅子に座り、顔を突っ伏した

意外と疲れていたのか、すぐに意識は飛んだ