いや、あれはあいつの気まぐれ。うん、決定

これ以上考えねぇようにしよ・・・・・・

「どう思う?美杏」

「どうって・・・・・・今日の魔力枯渇しか思い当たる節がねぇな」

「そうでしょう。でもあの時は魔力枯渇の症状だったから疑うことはないと見込んだのだけれど。見当違いかしら」

「いや、あたしもリーナと同じだ。あれは魔力枯渇でうなずける」

なら、どうして・・・・・・

「今日は遅いから明日考えましょう」

「そうだな・・・・・・」

今、少ない情報で考えても可能性にはキリがない

今日はとりあえず寝よう

「じゃあな、おやすみ」

「ええ、おやすみ、美杏」

リーナが姿を消したのを見てから、あたしはランプの明かりを消して、ベッドに横になった

呪い・・・・・・か

「呪いと似たようなもんだよな・・・・・・」

一生消えることの無い、この『呪い』

逃れられない宿命

どれだけ抗ったとしても

「ラファエル、ウリエル、ガブリエル、ミカエル・・・・・・」

仲の良い天使────四大天使のことを思い出す

心清らかな彼女たち

呪いとはかけ離れた存在

消えることの無いこの枷を、あたしは一生、背負っていかねばならない