終わる直前 君に恋する

「もし……まだ星光輝に力があるなら…出来るかも
 しれない」
「私に……?」

もし…まだ私に力があったとしても……もう使いたくない
また…同じ事が起きてしまいそうで……。
体が震える。

「できないよ……」
「聞いて」

優しく…温かい声で射紅斗は真剣に私にそう言った。
罪の無い…射紅斗の笑顔に心が痛かった。

「もう一度…『夢』を見るんだ!
 今度は蘇る夢を……」
「よみ…がえらせる…夢?」
「ああ。
 そうすれば、星光輝の母さんも戻ってくる」

蘇らせる夢を見れば…皆、戻ってくる…そう射紅斗は教えてくれた。
でも、もう…どうやって夢を見たらいいか…分からなかった。
私はまた…下を向いた。