終わる直前 君に恋する

「そっか……でも俺、星光輝の気持ち…分かるかも」
「え……?」

私は…父も、母も失った。
こんな気持ち…射紅斗が分かるわけ……
そう思ったけど…射紅斗の目からは少しばかりも……
『からかい』も『嘘』もなく、本当のコトだと思った。

私の持っている力は……凄い力なんだと思う。
良い夢を見れば…良い事が起こっていたのかもしれない

「理由は…言えないけど……俺の爺ちゃんが言ってた。
 『運は時にキバを向く』って…」
「射紅斗も……私と一緒って…コト?」
「星光輝は一人じゃない。
 周りに誰も居なくても…助けてくれる人が必ずいる
 それに……星光輝が悪いんじゃない。」

『運は時にキバを向く』…。
その言葉に胸が苦しくなる。
日頃の行いが悪いから…だとか…悪い方へ自分を招いて
しまう。
『一人じゃない』…射紅斗が言ってくれた言葉にまた涙
が出てしまう。
いつも孤独を感じていた自分。