終わる直前 君に恋する

「ねぇ…お母さん…今の人って…」

そう問いかけた時、母の表情は…暗くなっていた。
言わない方が母の……母を困らせないですむ、そう思っ
だけど…どうしても知りたかった。

「私の…お父さん…?」
「……」

母は黙りこんだ。

あの人が…お父さんだと決まったわけじゃない。
確信は無かったけど……『自分自身の子供を…』と言って
いたから、そうではないかと思った。
もし、父と分かったところで…どうなるとかはないけど
ただただ知りたかった。

「やっぱ…ちが…u」
「そうよ。あの人が星光輝のお父さんよ。
 ずっと…黙ってて、ごめんなさい…。」
「そっか……」

私は少しうつむいた。

「星光輝の為だと思って……」

人間はすぐ『誰かの為』だとか言う。
そう言えば、丸く収まると思ってる。
私が小さい頃からそうだ……『星光輝の為よ』とか。