朝起きたら親友が女になってた件。

「真面目に考えてくれんと俺ほんま困るねん…。なんかいい案___むぐっ、」



手を組んであぐらをかいていたハズの口に、ラップのむき終わったおにぎりを押し付ける。


目を見開き驚くハズは、もごもごと口を動かしていた。



「お前お腹空いてねーの?今はどうにも出来ないんだから、とりあえず食べたら?」



抗議しようとするハズを無視して、おにぎりを押し続けた。


小さい頃から、お前は呑気なやつだなとよく言われる。

自分ではあまりわからないが、恐らくそうなのであろう。



仕方なさそうにおにぎりを食べたハズは、1口食べたあとに「おいしい」とがっつき始めた。

俺は箸を使って他のご飯を食べだし、ハズの方へ向いた。





「お前昨日なんかした?」


「なんかって…なにがあるっちゅうねん」




俺が声をかけると再びむすっとした表情になり、おにぎりを頬張る。




なにか、と聞かれて自分も考えるが、思いつくものは無い。



少し考えてから、あまりまとまっていない思考のまま適当に声を出す。






「…黒猫を見たとか。カラスを追いかけたとか……」



「そんなガキみたいな事せんわ!!」




箸を皿の上に置いて、近くのクッションを無造作に取った。

そのクッションに顔を埋めながら呻き声を漏らす俺。