ハズはそんな俺に気が食わなかったのであろう。
むすっと頬を膨らませ、一気に俺との距離を縮めるように前のめりになった。
「よく見ぃ!今俺の身体は女になってるんや!なんでそんな冷静でおれるんか不思議でしゃあないんやけど!?」
胸に手を当て、今にも噛みつきそうな勢いで俺に語りかける。
俺はまじまじとハズの身体を見つめ、淡々と食事を再開した。
「よおスルーなんてできるなぁ!ちったぁ見ぃへんか!」
あの時のようにがたがたと揺らされる身体。
当然のようにおにぎりを持つ手も揺れ、ごはん粒が頬に顎にとくっつく。
「わかったわかった…これからどうするかって話だろ?」
くっついていたごはん粒を取り、口に入れる。
ハズは俺の返事に少しだけ満足したようで、うん、と頷いた。
自分の身体をベタベタと触り、「こんな身体じゃ学校も行けへんわ」と残念がるハズ。
「お前もう死んだってことにすりゃいいじゃん」
「おまっ…お前ほんまアホやな?!なにがどうなってそうなるんやねん!」
鮭おにぎりを食べ終わり、ラップをぐしゃぐしゃにまるめる。
それを皿の上に置いた俺は、また新しいおにぎりのラップをむき始めた。

