ホールドはホールドであって、なま優しい抱擁ではないんだなこれが。
息は締めないけど身動きは取らせない。
そんな羽交い締め状態で、彼が耳に囁いてくる。
「ギブ? そらギブ? ほらギブ? んん?」
「だれ、が……」
ギブするか!
と言い切る前に……
かくり。
首が落ちた。
私は死にました……という設定。
「ん? おーい?」
「隙あり!」
「ぐはっ! ずっ、頭突きっ!?」
一度緩んだ腕から逃げることなど造作もないのじゃ。
「ほらほら反撃するぞほら! ギブ? ギブギブ? ギブって言っちゃえ!」
ベッドのスプリングと一緒に、こちょこちょくすぐられる彼が泣く。
お前の弱点が脇腹なことぐらいお見通しさ。
「ぐっ、ぶはっ、はははっ、も、やめ、やめれっつの……!」
ヒイヒイ言い出した彼。ちょっと目尻に涙が。
今日は勝ったな。
息は締めないけど身動きは取らせない。
そんな羽交い締め状態で、彼が耳に囁いてくる。
「ギブ? そらギブ? ほらギブ? んん?」
「だれ、が……」
ギブするか!
と言い切る前に……
かくり。
首が落ちた。
私は死にました……という設定。
「ん? おーい?」
「隙あり!」
「ぐはっ! ずっ、頭突きっ!?」
一度緩んだ腕から逃げることなど造作もないのじゃ。
「ほらほら反撃するぞほら! ギブ? ギブギブ? ギブって言っちゃえ!」
ベッドのスプリングと一緒に、こちょこちょくすぐられる彼が泣く。
お前の弱点が脇腹なことぐらいお見通しさ。
「ぐっ、ぶはっ、はははっ、も、やめ、やめれっつの……!」
ヒイヒイ言い出した彼。ちょっと目尻に涙が。
今日は勝ったな。