「それでも全然いいよ。 いつか必ず、茜ちゃんにとって居心地がいい場所にしてみせるから」 はっきりとそう断言する優乃ちゃん。 本当は……、怖い。 また裏切られるんじゃないかって。 でも、過去のことをいつまでも引きずるわけにはいかない。 だから──……。 『たくさん迷惑かけると思うけど、よろしくお願いします』 今ありったけの勇気を振り絞って、一歩前進してみせるんだ──。 . * .