「捨てちゃうの?せっかく可愛いリップなのに…。」
「いるなら…あげますよ?」
「うんん。それは貴女のモノ。」
「なら…」
「いくら、自分のモノでも捨てるのは良くないんじゃ
 ない?」
「美人で…可愛い…貴女には私の気持ち分かるわけ…」
「これ、見て。昔の私よ?」

彼女から見せられたのは…多分…2,3年前くらいの写真
だった。
今とは…全く違う姿だった。
目もパッチリしてないし…顔も今の私より酷かった。

「うそ…整形…!?」
「いいえ。整形なんかじゃないわ」
「でも…」
「これのお陰よ」