欲望は自分自身を狂わせる

「す、菫さん?どうしたんですか!?その髪…。」
「力が薄れてきたから…元に戻っちゃったのかな…?」
「え……。どういう意味ですか?」

最初に出会った時はとても綺麗な茶髪だったはずなのに
今は…黒髪になってた。
優しげな表情も…。
輝いた瞳も…。

無い。

「私は…言ったはずなんだけどな?
 インク切れになるまで、使うな…って。」
「へ……?」
「それに…魔法は叶えるだけじゃ…ないっとも言った
 わよね~…?」
「それは……だっt…」
「貴女が今まで望んで手に入れたモノは……。
 慾望…?それとも…願望?」クスクス