欲望は自分自身を狂わせる

「でも…夏休みは一緒に遊べるわよ?」
「あっそ。」
「嬉しくないの?」
「だって…」
「?」
「なんてもない…」

私は黙りこんだ。
また…だ。
私はそう思った。
小学生の……1.2年の時、父と遊べるって…楽しみにして
たのに、仕事…仕事…っていつも遊びをキャンセル。
父と遊んだことすら無い。
ろくに喋った事もないくらいだった。
今では、全然嬉しくない。

「麗華、ご飯にしない?」
「要らない」
「でも…」
「要らないって言ってんじゃん‼」

親にまで当たってしまった。