欲望は自分自身を狂わせる

私は、急いで家に帰った。
何か…分からないモノが自分を焦らす。
バレたわけじゃないのに…自分が震えてた。
塾があるっていうのは、嘘…あの二人といると…いつバレるか分からない。
私は深く考えないようにした。

「今日は帰ってくるの早いのね
 おやつは?」
「大丈夫…要らない」

不安が怒りに変わって少しイライラしていた。
周りが悪いんじゃない…だけど…自分は全てにイライラ
していた。
明日は、調理実習…。
今日も誰かの名前をあのノートに書かなきゃいけない。
自分の部屋に行って、引き出しからあのノートとペンを
出して書いた。