欲望は自分自身を狂わせる

だから私は、運動でも他のコトでもトップになる為に、
色んな人の名前をノートに書き込んだ。
「田中さん、藤村君、伊藤さん、三城君、石川さん、
 安藤君、井之上さん……。」
この人達を自分のモノにした。

「私が輝く為に…充分生かしてあげるわよ…。」クスッ


そして私は、テストでオール満点。
スポーツテストでも学年トップ。
私はずっと人気者でいられた。
英語もペラペラ話せちゃうし…。
スラスラと難しい問題も解けちゃう…。
今までの私とは違う。
何もかも…。

そして私があのノートとペンに出会って1年が経った。
私は常にトップ。
いまだに女子は私の回りをチワワのように動きまわる。
女王の回りを歩けば強いと勘違いしてるバカばっか。
中心でいられるのは嬉しいけど、目ざわりだった。