同期の溺愛は素直に受けて正解です

「オレが行動を起こすのは簡単だけど、紗菜がオレを愛する覚悟を決めてくれるのを待っていたんだ。このことは、まだ言わない気でいたんだけどなあ。それなのに最近、急にオレを無視し始めたから焦った。・・・これで、オレを無視なんてできなくなったな。」



ニヤッとする俊貴。

わざと避けていた事、気付いていたんだ。

紗菜と俊貴が2週間も会わないことなんて今までなかった。

学生の頃から紗菜の行動も考えもお見通しの俊貴。

「じゃあ、誤解は解けたし、飯食いにでもいきますか?」

ああ、腹減った、と言って前を向いてシートベルトを締める俊貴。

そうだ、ご飯食べに行くって話だった。

ピンと張った糸が切れるように、今までの話が何でもないことのみたいに俊貴の口調が変わる。

本来の目的に軌道修正し車を走らせる。