「社長が、それで宜しければ、私には、異存は
ありませんが。」

「じゃ、そういう事で。」

修ちゃんちから会社までは、車で15分程で到着する。

修ちゃんは、車を地下駐車場に入れ、エレベーターで5階社長室に入る。

私は、その前に4階で降り、総務に寄る。

入社の各種手続きがあるとの事だが、担当者がまだ出勤前なので、社長室に連絡をもらえるように頼んで、私は社長室に向かった。

コンコン
私がドアをノックすると、

「どうぞ。」

と修ちゃんの低い声がする。

「失礼します。」

私は社長室に足を踏み入れた。

「総務担当者が不在でしたので、こちらに
連絡をいただけるようにお願いして参りました。
今まで秘書はいなかったそうですが、私は
何をさせていただけばいいでしょう?」

修ちゃんは、クスッと笑みを零す。