~甘い香りに誘われて~三度目の涙

「スイーツ…好き…なんですか?」

恐る恐る聞いた。
他の人と話したのなんていつぶりだろうかと…話し方も
おかしくないか…不安に思った。

「すげぇ好き」

彼の一言に何かを感じる私…。
今までに感じたことのない思いだった。

にこやかに笑う彼…。
私の心の中にあった…モヤモヤ感が無くなっているのに
気づいた。

「君は?」
「私も…大好きです」

笑いかたを…忘れた私は、どう笑えばいいか分からなかった。