~甘い香りに誘われて~三度目の涙

        カランッ

お店の扉を開けた。


店内は甘い香りで漂っていた。
可愛らしいスイーツに…お洒落な家具。
商品ケースに入っているケーキを見つめていた。

かつて……うんん。
今も憧れているスイーツ作りの夢…。
無理だと分かっていても…諦めたくないただ一つの夢…

「初めての人?」

突如、後ろから現れた一人の男子に話しかけられて…
動揺していた…私。

「はい…。」

長伸長のルックスの良い男子。
普通に格好いいなって思った。