~甘い香りに誘われて~三度目の涙

退屈で、平凡すぎる…私の生活を大きく覆す運命が
起こってくれないかと…願う日々だった。

皆のように…解けなかった問題で、ワイワイ楽しく
したかった。
一度でも点を落とせば私の価値は…つまらないモノに
なってしまう…。
一度でいいから…私を認めてくれる人がいてほしい。


学校が終わって…放課後。
私は部活動に所属していないからそのまま真っ直ぐ、
家に帰る…。

そのつもりだった。

行きに見かけた新しいお店がずっと気になっていた私。
好奇心でお店に踏み入れた。