~甘い香りに誘われて~三度目の涙

いつもの通りの道…。
昨日まで何もなかった、公園の近くに新しいお店が出来ていた。

「こんな所に…お店なんか…あったっけ?」

気にはなったけど…私はその店の前を通りすぎた。



学校に着いて私はすぐにテスト勉強をする。
別に…やりたくてしているんじゃない。
父に対する私の価値を下げたくないだけ。
それに…今まで高得点をとって来た私にとって…先生からも期待されているからっていう理由もあった。

結局…私に居場所はない。
学校でも、家でも…。
私を必要としてくれる人もいない。
孤独な世界で生けていくしかない私だった。