~甘い香りに誘われて~三度目の涙

苺タルトが甘いのは普通だけど…それ以上に甘かった。

「俺の気持ち。」

私は、持っていたフォークを落としてしまった…。

「えっ……。」


彼の顔は赤くなっていた。
手で頬を隠しながら…。
私はそんな蓮を見て笑った。

「先輩に並ぶ、パティシエールになってみせます!」


笑い方も…話し方も…最初はどうすればいいか分からなかった。
孤独という世界をさ迷っていた自分…。
夢の叶え方も…
人との接し方も…
忘れていたかのように、知らなかった。

でも、彼と出会って全てを思い出すことが出来た。

楽しさも、悲しさも、悔しさも、嬉しさも…全部。