~甘い香りに誘われて~三度目の涙

家に帰った時、父が私を呼び止めた。

「唯千華…。」
「何……。」
「テストはどうだったんだ?」

あ……そういうことね…。
大抵父が私に話しかける時は、大体学校のことに関して
だ。
当然…3位以下は許されない。
見捨てられぬように…毎回毎回努力してきている。

「はい…。」

私は父に一枚の紙を渡した。
その紙は、各科目の点が書いてある紙で、順位も書いてある。

別に父に気に入られたい訳じゃない。
認めてほしいわけでもない…。
私という人間を見てほしいだけ…。
ただ…それだけだった。


「1位…。まぁまぁだな。」
「……。」

トップをとってもまぁまぁ…。
これ以上私は何をしたらいいわけ?
ある意味言葉も無かった。