~甘い香りに誘われて~三度目の涙

「ごめんね……舞唯華…。ごめん……。」

母が涙を流す…謝りながら…。
何も悪いコトをしたわけじゃない…。

ただ…私に気づいてほしかっただけ…。

「私…。」

頬を伝って涙が落ちた…。
人生で始めて涙を流した。
一度目の、涙…。

「やりたいこと…何でもすればいい…。
 お母さんは…応援するから…舞唯華…。」

これが…親の温もり…。
愛されるという感情…。
私に必要な感情が、1つ…増えた気がした。


打ち明けてことによって一気に心が軽くなったような
気がした。