俺様王子が恋をした

「それまで思い出作ろう。」

な?と言って笑っていたけど
私はそんな事考える余裕はなかった。

止まった涙がまた溢れ出して拭い切れない。
そのままなにも言わない私を見て

『今日はもう帰るな。
 落ち着いたら連絡して。』

それだけ言って
部屋を出て行った。