「さんきゅ、遥」

「恭介がお礼してる!俺に!ちょーレアじゃん!」

なんて失礼な事言いやがる。

「俺だって礼くらい言える。」

「わかってるよ、冗談~。
 でもさ、俺、真優華ちゃんとの事応援したくて。
 なんか最近の恭介変わったし!
 雰囲気柔らかくなったし。なんかわかんないけど
 前より今の恭介のが俺は好きなんだよね~♪
 だから、応援するためにもね
 邪魔者排除は任せて?」

なんて言ってウィンクしてきやがった。
おぇ・・・。

でも、自分じゃよくわかんねーけど
嬉しいな。

好きとかきもいけど。
まぁ、なんでもサラっと言えちゃうのが遥のいいところだと
思ってる。
とは口が裂けてもぜってー言わねーから

「お前、きもい。」

一言言った。けど、

「はいはい、照れ隠しなの分かってますよ~」

なんて言われたことに返す言葉が無く
本心を見破られ黙るしかなかった。