モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。



──────ドクン


いつもの調子に戻ったはずだったのに。


蒼井のおかげで、あの人のことなんか忘れられると思ったのに。


たとえ同じ委員でも、関わらなくて済むと思ったのに。


どうして……


どうして、いつも私の前に立ち塞がろうとするの?

どうして、私が行こうとする道に、いつもあなたがいるの?


いつ聞いても背筋が凍るその声に、おそるおそる振り向けば、思っていた通りの人物が立っていた。


早くこの場から立ち去らなきゃ。

こんなことに、蒼井を巻き込んじゃいけない。


そう、思うのに。


足が、体が……動、かない。


「い…あ、天野くん……」



そう呼べば、その人は……


天野くんは、一瞬苦しそうな顔をした。