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「もー、莉世!
そんなにカッカしないの!
決まっちゃったことはしょうがないんだし、振り切って頑張りなって!」
「それは、そうなんだけど……」
私の前にお弁当を広げた歩優に、慰められる私。
だって、怒るのが普通でしょ?
あの後、蒼井の方を見たまま固まった私に、声をかけてきたのは歩優。
……ほとんど記憶が曖昧だけど、確かそうだったはず。
「莉世、ご飯食べよ〜!
って……どうしたの?なんか、も〇のけ姫に出てくる、こ〇まみたいだよ?」
「え、何そのたとえ……」
ありがたいことに、現実世界に意識を戻してくれたのは歩優。
最低、最悪男の蒼井とは大違い。
「あれ、蒼井は?」
「蒼井くんなら、急いで教室出てったけど……」
アイツ……逃げたな。
戻ってきたら、次は往復ビンタかな?
そうでもしなきゃ、私の怒りが収まらないし。



